
みなさんビールはお好きですか?
私は大好きです!
「好き」が度を越して、この度、自分でビールを作ってみました!
いわゆるクラフトビール、手作りビールですね。
でも、ビールを手作りするといっても
どうしたらいいか漠然としてますよね?
ネット上では私のようなド素人が参考にするには難しいものばかりで
イマイチよくわからない!
そこで本記事では、ビール仕込みの為のキットや道具ごとに
画像を交えてご紹介します。
気付いた点や、やってみて初めてわかった点、
逆に言うとやるまでよくわからなかったわかりづらい点を記して、
クラフトビール作りをやってみようかなと考えている方の
参考になれば幸いです。
どうせやるなら絶対失敗したくないですもんね!
では、早速いってみましょう!
- 1. クラフトビール スターターキット
- 2. 手作りビールキット・スターターキット[ベーシック]内容品
クラフトビール スターターキット

まず最初に揃えたのが、手作りビール用のキットです。
ビール作りの工程は大きく分けて三つ。
①仕込み
②一次発酵
③ボトリング(二次発酵)
いろいろ調べた結果、
アドバンストブルーイングというビールなどの自家醸造専門サイトの
手作りビールキット・スターターキット[ベーシック]
というものを購入しました。
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ちなみに瓶などが付属しているフルセットもあります。
↓
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手作りビールキット・スターターキット[ベーシック]内容品
① ホップ添加モルトエキス

こちらは平たく言うと「ビールの素」です。
今回は初めてなのでオーソドックスなビールを作ってみようと考えて、
「ブラックロック」というメーカーの
「ドライラガー」を選んでみました。
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「ラガー」ならなんとなく馴染みがありますし。
この缶の中にカラメルみたいなビールの素がぎっちり入っています。
なので結構重いです。
缶詰になっていますので、缶切りもセットでご用意ください。
(缶切りも後に書くアルコールスプレーで消毒して使ってください。)
②プライミング用砂糖

プライミングというのは、
一次発酵が終わった若いビール(麦汁)に炭酸を発生させ、
その炭酸をビールに溶け込ませる工程のことです。
といっても、ビギナーの私にはなんのことかわかりませんでした。
ざっくり言うとウォート(発酵前・発酵中のビールのことでいわゆる麦汁)を
瓶詰め(ボトリング)するときに
一緒に入れる砂糖だと思ってもらえば良いです。
イースト菌が砂糖を消費して
その結果として、炭酸=泡が発生します。
上記キットに以前は、ブドウ糖を封入していたようなのですが、
原材料に遺伝子組み替え品が使われる恐れがあるため、
グラニュー糖にした旨、丁寧な書面が一緒に入っていました。
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③マニュアル
A4サイズ数枚のマニュアルが付属しています。
先ほど触れた「ウォート」(発酵前・発酵中のビールで麦汁のこと)のような
専門用語もあり、ド素人の私にはちょっと難しかったのですが、
説明がしっかりと書いてあるので順を追っていけば意外と簡単に作れます。
このマニュアルは作っている間、
ずっと傍らに置いておいて
わからないときや確認のために読んでいました。
紛失しないようにホチキス留めしておくといいですね。
④12リットル透明発酵容器

いわゆるペットボトル素材でできた
12リットル容器です。
イメージとしてはウォーターサーバーの
ボトル詰め替えタイプの容器みたいな感じです。
この形状のものを「カーボイ」と呼ぶようです。
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発酵容器は大きく分けて
①バケツタイプ
②ガラスカーボイ
③ペット素材カーボイ
以上の3種類。
その中で、今回選んだペット素材のカーボイの利点が
(素人が考えるなりに)際立っていたので
こちらを選びました。
ペット素材カーボイのメリット
1、透明
透明のため、発酵の過程が目視しやすい。
なにしろ初めてのビール作りなので、
感覚や雰囲気が全くわかりませんので
なるべく見ながらやりたいという思いがありました。
2、汚染リスク軽減

手作りビールはほぼ常温に近い温度で
仕込む方が多いと思います。
また糖分を使いますので雑菌が入ると
カビなどが発生してしまうことがあるようです。
口細の容器はバケツなどに比べて
空気に触れる面が小さく済み
雑菌混入リスクを小さくできます。
また、空気と触れる面が小さいことから酸化も抑えられます。
3、軽い
ガラス製だと重くて取り回しが大変です。
ペット素材なら軽々持てます。
容器の重さにビールの重さも加わりますから、
容器の重量はなかなか重要なところです。
4、こぼれにくい
口が細いため、こぼれにくいです。
仕込みの段階で、水に空気を取り込むために
容器ごと振る工程が出てくるのですが、
このとき、この容器ですと口をラップで覆うくらいでこぼれるのを
十分防ぐことができます。
バケツだとこぼれやすくてこの工程はちょっとやりづらいですね。
⑤シール温度計
発酵容器に貼る簡易温度計です。
温度のところが色が変わって見えるアレです。
⑥エアーロック&ストッパー


発酵容器の口に取り付けます。
発酵が始まると炭酸ガスが発生します。
一次発酵ではこの炭酸ガスを逃がすために
容器の口を開けなければなりません。
しかし開け放っておくと、ガスを抜くことができる代わりに、
雑菌が入ってくるリスク、酸化のリスクともに大きくなります。
そのために登場するのがエアーロックとストッパーです。
エアーロックは少量の水を使って、ガスを一方通行で逃がしてくれます。これがポコンポコンと動く様は見ていてワクワクします。
ストッパーはこのエアーロックを付けることができる発酵容器用の栓です。
⑦ボトリング容器

20リットル容量のバケツ型容器です。
蓋とタップ(蛇口)が付属です。
発酵容器内で一次発酵が終わったウォートを
この容器に移してボトリングします。
発酵容器から直接ボトリングするわけではないんですね。
こちらを使う理由は二つ。
1、瓶詰めがやりやすい。
2、発酵容器内の澱と分離するためです。
⑧ボトルフィラー

ボトリングする際に使用する注ぎ込み用のノズルです。
アイリッシュパブなんかのカウンター上に
逆さまに付いているスピリッツの口に取り付けられた
ワンショットずつ出てくるアレの細長い版です。
違うのは押してる間、ずっとビールが出てきますので
そこだけ注意して下さい。
キットにはこちらに関連して、
タップ部とつなぐアダプターが付属しています。
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ボトルフィラー 瓶詰めフィラー ビール瓶フィラーバルブ 注入口弁 プラスチック 新品価格 |
⑨移し替え用シリコンチューブ

なにを移し替えるかというと、
発酵容器内で発酵の終わったウォート(麦汁)を
ボトリング容器(バケツ)に移し替えるときに使います。
サイフォンの要領で行います。
アクアリウムなんかやってると水替えのときのアレと言ったら
すぐわかるかもしれません。
これもやってみないと初めての方はなんのこっちゃわかりませんね。
さてさて、ここまでがキットに入っているものです。
※ ここから先は、なるべくあった方がいいものと
用意必須なものです。
⑩ドライイースト

上記キット内のモルトエキスに付属のものもあるのですが、
どうやらあまりおいしくないらしくおすすめしないとの事なので、
別途購入しました。
ビールの種類と気温によって使い分けるようです。
私が仕込んだ「ブラックロック ドライラガー」は
エールイースト、ラガーイースト両方ともイケるようですが、
仕込み時の気温が高めだったので、エールイーストにしました。
ちなみにイーストについて、
見た目は「ほんだし」でニオイは「パン」でした。
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⑪3リットルくらいの鍋

仕込みのときにモルトエキス(ビールの素)を
缶ごと湯煎するときに使います。
底が平らである程度の大きさならなんでもいいと思います。
⑫おたま
ボトリング容器に移し替えた後、
プライミング用砂糖を加えたときに
静かにしっかりと混ぜる際に使います。
使用シーンは非常に短時間ですので、家にあればそれでいいと思います。
けっこう深いところまで混ぜるので
消毒の観点からオール金属製などがベター。
⑬台所用漂白剤&台所用アルコール消毒剤

これは雑菌の繁殖、混入を避けるために
道具や容器を消毒するものです。
私は漂白剤は「キッチンハイター」、
それからアルコール消毒剤を使用しました。
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※結果的にカビや雑菌的なものの発生は全くありませんでした!
⑭ラップ
よく見るサランラップで良いと思います。
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消毒の終わったものを置く場所に敷いたり、
一時的にフタとして使ったり、
ホコリ除けにしたりと使い道は多岐に渡ります。
私は100均のものを使用しました。
惜しみなく使えるような安物で結構ですので、一本あると助かります。
⑮手袋
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実は私は使わなかったのですが、
漂白剤糖等を素手で使うと結構手が荒れるんですね。
ボロボロまではいきませんが、ガサガサになるので。
ぴったりしていて、滑りにくく作業の妨げにならない
クオリティのものが欲しいですね。
⑯瓶&王冠またはペットボトルとフタ
これはもちろんビールを入れるための容器です。
瓶&王冠
別途、打栓器という王冠を
瓶口に締め込むための道具が必要になります。
瓶の場合、重いのと捨てるのが面倒で
そこがネックになります。
しかし瓶はガラス製のため酸素を通さないので
酸化を防ぐことができ、
ビールの中長期保存が可能になります。
せっかくクラフトビールを作ったら
やっぱり瓶に入れたいですよね。
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ペットボトル&フタ
こちらはお手軽です。
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私は初めてでしたし、瓶だと捨てるのも保管も面倒と判断して
消去法でペットボトルにしました。
今後ビール作りを続けるかもわからなかったので
簡単に捨てられる方を選びました。
※ ここで重要な注意点をお知らせします。
ペットボトルは、炭酸用にして下さい。
ボトル内に炭酸ガスが充満しますので
炭酸用でないと破裂の恐れがあります。
(これは瓶も一緒です)
また、使い古しのペットボトルはおすすめしません。
何本か飲み干したペットボトルを使って瓶詰めしてみたのですが、
炭酸の入りが甘かったんです。
やはりガスが若干漏れてしまうようです。
特にフタ部分は新品で揃えられることをおすすめします。
今回は新品の500ml入りペットボトル&フタ×20本セット、
プラス飲み終えたペットボトル数本を用意しました。
⑰ラベル
いまは様々な用途のラベル用プリンター用紙が
たくさんありますので自由に作ってみてばいかがでしょうか。
印刷する内容としては…
「醸造所名」
地名などを入れて、「地元名+醸造所」とか
「地元名+ブルワリー」とか
「ブランド名」
自分の名前を入れて醸造所名と掛けてとか。
わたしならハンドルネームから
「ジャックブルワリー」ですかね。
アサヒとかキリン、サントリーみたいな項目でしょうか。
「ビール名」
ビールを何種類か作るようでしたら、
名前も都度作ってもいいですね。
スーパードライ、ラガー、モルツみたいに
私なら○○IPAとか。
IPAってなんなのか知りませんけど(焦)
「製造年月日」
これは記念になりますからぜひ!
「材料、発酵期間など製造に関わるメモ」
モルトエキスはどこのメーカーのなんという種類を使ったのか?
水は水道水なのか、井戸の水なのかなど…
後々、見返したときに面白いですし、
ビールを飲むときにも話の種になると思います。
⑱水
これは、いわゆるミネラルウォーターでいいと思います。
水量を10リットルとか20リットル計るのは意外と面倒です。
なので2リットル入りペットボトルを必要な本数揃えておくと、
計量要らず、または簡単な計量で事足ります。
私は南アルプスの天然水を使いました。
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⑲じょうご

これは、かなり作業が楽になりました。
発酵容器に材料を入れる際に使用しました。
ぱっと見、容器の口がそんなに小さくはないので、
水を入れたりするのもそんなに心配していなかったのです。
しかし実際にやってみると、
その作業が意外と神経を使うので、
手間、スピード的にもじょうごはおすすめです。
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⑳ダンボール
これは別にダンボールでなくても良いのですが、
発酵中も含めてビールは光を嫌うので遮光のために使います。
通販で道具を入手されたのであれば、
納品時の梱包ダンボールで十分です。
以上が道具、材料で必要なものについてです。
仕込み方法で材料や道具も変わってくると思いますので、
ここに挙げたものが基本の「キ」というところでしょうか。
とはいえ、こちらの道具で十分に
おいしいクラフトビールを作ることができます。
自分で作ったビールは格別です!
道具を揃えるようであれば、まずはキットを購入されて、
そこに足りないものを買い足していくような
形が一番スムースに始められるかな、と思います。
ぜひ、クラフトビールの自家醸造に挑戦してみてください!
次回は、事前準備~をお伝えします。