「くだらない仕事に取られる時間がもったいない」

こんなことを職場で言ったらどうなるでしょうか?
ワタシの職場では間違いなく上司から注意されるでしょう。
同僚からは「アイツまた余計なこと言ってらあ。黙っておけばいいのに(笑)」という反応でしょう。
しかし、最近心底考えているのは、日々やっている仕事の多くが内容的に大したことないんじゃないか、ということです。
仕事が上手くいくに越したことはないのですが、失敗したとしても大した影響なんか出ない気がします。
もちろん、なかには重大で失敗できないものもあります。
自分で仕掛けた仕事内容はすごく上手くいってほしいし、上手くいくように仕向けていくわけです。
くだらない仕事はなくならない?
しかしときに、会社組織なんかに身を置いているとなんだかとても意味のないことをやらざるを得ない時があると思うんですね。
その多くが上への報告のためだけの仕事だったり、企画も決済も通っているのに社内プレゼンをしなければいけなかったり。
まぁ、その辺の根回し的な部分がうまい人もいて、そういう人は社内評価も高かったりするんで、あながち間違いじゃないんですが。
しかし、一方でそういう人に限って得意先の評価は低かったり、変な人だったりもするのでなんとも言えないですが、なんとなくみなさんの周りでもあの人仕事イマイチだけど社内評価悪くないよなっていうのありませんか?
こういう話は、開けっぴろげになればなるほどグチっぽくなるんでこの辺にしときます。
それで、なにが言いたいかといいますと「くだらない仕事」ってなくならないんですよ、絶対。
なんでかっていうと、くだらない人が上にいるからなんですね。
ただし仕事が悪いとか職場が悪いっていうのは、全部自分のせいです。
だってそこで働くことを選んだのも、そこで働かざるを得ないのも自分のそれまでの行いによるんですから。
あなたが社長にでもなって明確に指示を出さない限り、あなたの職場から「くだらない仕事」はなくなりません。
先日、ワタシの職場で年間の売上予算見込みを作ったんですが、これが今年度実績の一律5%アップという内容だったんです。
これ、内容の是非は別として、それはいいんです。
「5%アップ目標承知しました」
この数字の確認で仕事としては終わりですよね。
なんで4%じゃないんだ?とか俺は10%アップ目指すぜ!っていうのは、ぶっちゃけどうでもいい。
ワタシも含めてですが、いい意味で勝手にがんばりましょう。
で、5%アップという目標に向けてどうしていくか?というところが仕事になっていくわけです。
しかし!
くだらない仕事というのはここからで、各得意先への数字を全部出して、そこに今年度予算を入れて表を作って提出せよ!と上司は言ってくるわけです。
具体的な作業内容としては、会計ソフトに詳細に入っている数字をわざわざエクセルに移して、既存のフォーマットに入れ込んで(一気にコピペできない形になっている)そこへ来年度予算を入れ込むように、と。
長年、担当者が全員やっている作業なので、その仕事に異議を挟む人はいないんですが、ワタシは思わず、
「それ、要ります?」
って言っちゃいました。
職場は凍りつきました。
「予算のフォーマットありきじゃなくて、年間通して打ち込んでいる会計ソフトの詳細な数値をもとに、予算表を作った方が、来年以降も楽じゃね?」
ということをそれなりの言葉遣いで伝えたつもりなんですが、めちゃくちゃ怒られましたね。
なんだか、ワタシがラクしようとしてるみたいな内容で、真っ赤な顔した上司にコンコンと言われました。
「ラクのなにがいけないんですか?」
ということをやはり、それなりの言葉遣いで聞いたんですが、答えは聞かせてもらえず仕事なんだからきちんやりなさい、とのことでした…。
ワタシが思うにラク=余裕や効率化がなかったら、新規の仕事なんかできませんからね。
自戒も込めていいますが、大したことをしてないのに手一杯になってることありませんか?
こんな既存の仕事で手一杯になってたら、新しいことなんか手につかないですよ。
余裕はあるものじゃなくて、作らにゃならんのです。
変な話、やせ我慢してでも余裕を作らなきゃいけないんです。
そして余裕を作るためにラクな方法を選ぶのはすごく合理的だと思います。
だからワタシ仕事自体をおろそかにするつもりはぜんぜんないんですよ。
一律5%アップの予算表自体が必要なのかはよくわからないんですが、表があった方がわかりやすいというなら作りましょう!というところまではOKなんです。
ただそこに労力と集中力をつぎ込むのは、あほらしいと思うんですね。
これ往々にしてあるんですが,仕事のための作業じゃなくて、作業自体が仕事化していくという最悪のパターンですね。
ワタシの経験だとこの「作業の仕事化」って特に女性上司と前例踏襲型の方に多いですね。
だってその5%アップを達成することが本来の仕事内容でしょう?
このご時世、業界にもよるんでしょうが、中小企業がやる内容で5%アップはなかなか高い設定ですよ。ましてや斜陽と呼ばれる業界だったりしたら。
だったらそんな表づくりはちゃちゃっと既存のフォーマットを利用して終わらせて、「で、どうしていこうか?」という話をしていった方がなんぼかマシです。
で、繰り返しになりますが、こうした「くだらない仕事(作業)」はなくなりません。
結局、決められたフォーマットで予算表作りましたよ。
エライなぁ、ワタシ。
上司とのやりとりは最悪でしたけど。
ワタシが出世しなさそうなのは、みなさんの感じる通りだと、自分でも思います。
それでもワタシがそこで働く時間は職場に捧げます、そこに勤めている間は。
お給料いただいてますからね。
「くだらない仕事」の定義はもし自分がフリーランスか社長のような立場で働いているとして、その仕事をやるかどうかです。
その作業が必要かどうか、自分の飯の種になるかどうかです。
ワタシが社長あるいはフリーランスだったら、会計ソフトに入ってる数字をわざわざ別フォーマットに、 打ち込み直して、入れ替えて、なんてことはしませんよ。
もったいない。
で、ここまできてやっと本題。
この「もったいない」って感覚はなんだろう?と
なにを指して「もったいない」と思ってるんだろう?と
これ、端的に言えば「時間」のことだと思います。
同じ結果だとしたら、時間が掛かれば疲れますし、短時間で済めばきっと疲れも軽減していると思うんです。
「くだらない仕事」という負荷は今後もきっと必ずあるでしょう。
本当はそのくだらない作業自体を変えていかなければいけないのですが、どうにもそこを変えるのは「上司」とか「前年もこうだったから」、と制限がかかる可能性が高いので、それならば「時間」をもっと作っておけば「くだらない仕事」にあてる時間ができて対応ができるだろう、と。
極端に言えば時間を余らせておけばいいな、と。
まぁ余らせたら余らせたで、またなんか言われそうですが…。
で、なんかいい手がないかな、とたどり着いたのがこちらの本。
ライフハック大全
ワタシどうも自己啓発的な本はハードルが高くて、もっと実践型のものがないかな、と思っていたら出張先の書店でみつけたんです。
日常で無駄にしている部分や時間をちょっとした工夫やアイテムの力を借りて、有益にして仕事も人生も変化させてしまおうという内容です。
すぐできる意識的なものから、アプリを使ってみるものなどいろんな小技や習慣付けが掲載されています。
別記事でちょっとずつご紹介します。
ライフハック大全―――人生と仕事を変える小さな習慣250 |
果たして、ワタシはラクできるようになるのでしょうか?
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